令和2年度(2020年度)のZEH【ゼッチ】(ネットゼロエネルギーハウス)の支援事業に関おいて経済産業省資源エネルギー庁による補助事業に関する概要(案)がWEBに公開されています。
令和2年度戸建住宅におけるZEH支援事業の主なポイントについて
(経済産業省資源エネルギー庁web リンク先PDFとなります)
2020年3月13日の住宅産業新聞社の記事により2020年度のZEH支援事業の存在が明らかにはなっていましたけれども、詳細の補助金額等は上記リンクが初出となるでしょう。
個人的に2020年度にちょうど戸建住宅の建築予定していることもあり、省エネ住宅を推進するZEHへの対応による支援(=補助金)の給付額とZEH対応のための設計及び仕様変更費用については非常に興味があるところでしたので、備忘録を兼ねて少し紐解いておきたいと思います。
留意点として、資源エネルギー庁の資料は現段階では(案)の表記となりますので2020年度の補助金金額等は決定事項では無いという点についてお含みおきください。
2019年度ZEH支援事業のおさらい
まず、2020年度の支援事業の紹介の前におさらいとして今年度である2019年度(平成31年度)のZEH補助金を整理しておきます。
上記資料より2019年度のZEH支援事業の補助金は下記の通りとなります。
2019年(平成31年度)ZEH支援事業 補助金
ZEH 70万円/戸 ZEH支援事業
ZEH+ 115万円/戸 ZEH+実証事業
ZEH+R 125万円/戸 ZEH+R強化事業
他蓄電容量等による加算あり
2020年度ZEH支援事業の見込み
2019年度の補助金を踏まえて2020年度のZEH支援事業は下記の予定となります。
前年度に比べて各事業の補助金とも10万円減となります。
2020年(令和2年度)ZEH支援事業 補助金(案)
ZEH 60万円/戸 ZEH支援事業
ZEH+ 105万円/戸 ZEH+実証事業
ZEH+R 115万円/戸 ZEH+R強化事業
他蓄電容量等による加算あり
ZEH対応に伴うポイントとなる太陽光発電、蓄電池等の導入に関わるイニシャル費用は引き続き逓減傾向が続いていますので補助金についても同様に低減されると捉えるのが妥当と言えます。
一部のハウスメーカーでは、昨年の台風15号の被害によって生じた長期の停電被害を端とする停電時の電力レジリエンスに力を入れる蓄電池設置の推進を行っています。単にZEH補助金目当てだけでなくレジリエンスを確保することの重要さは千葉県房総地方の停電被害状況により明らかになって久しいものですから、太陽光発電と蓄電池の設置は今後も戸建住宅のトレンドの一潮流となることでしょう。
またこのトレンドを後押しするようにテスラを始めとして数年前では思いもよらないかなり安価な蓄電池が登場し始めていますから心理的にも経済的にもZEH+Rの対応を後押しやすい環境が整いつつあるのが2020年の傾向と言えます。
私の知る限り、ほとんどが標準仕様のままでZEH対応ができていてかつレジリエンス対応のできる全負荷型蓄電池を革命的な価格で販売している化け物(誉め言葉)みたいなハウスメーカーが1社あり、そちらにお願いして自宅を建てようかと考えています。
時代にキャッチアップすることだけが全てでは無いのでしょうけれども、この街で知り合った皆さんにスマホの充電スポットとして開放できるくらいに、自宅をレジリエンススポットにしておくのも恩返しのスタンバイ感があって悪くは無いかななんてことを思っています。
(参考資料)