時代を紡ぎ続ける文集かつしか

子育て/教育
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東葛地域のうち柏市、流山市、野田市、鎌ヶ谷市、我孫子市でこども時代を過ごした事のある方には聞き覚えのある「文集かつしか」の名を久方ぶりに耳にする機会がありました。

そうというのも、手前味噌な話で恐縮ですけれども1年前に私の子ども2人が姉妹そろって文集かつしかに掲載されたからで、選に選ばれるというのはやはりありがたいものです。

こんな事が無ければ数十年聞いていなかった文集かつしかの名を聞くこともなかったでしょうし、今時の子どもたちの作文に紡がれる時代を目にすることもなかったことでしょう。

文集かつしかに紡がれるその時代、瞬間。

文集かつしか

 

文集かつしかは昭和29年、当時のこどもたちと先生が生活や学習への思いを文字に残し読み返すことで、子どもたちに活力を出してもらおうと考え作られたことから始まった地域の子どもたちの作文がまとめられた文集になります。刊行当初から時代は昭和、平成、令和へと変われども現在66刊が刊行され、間もなく67刊が発行される予定となります。

授業参観で廊下に貼りだされた作品を見るくらいしかない子どもの作文を目にする機会が無い私にとっては、その文章のつたなさや素朴さ、まっすぐな眼差しに子どもたちが見ている世界の今を垣間見るような気分になります。

各学校の各学年の各クラスから1-2選ほどと掲載される作文が多いので子役が大人に求められているような子供らしさを出したり、賞を取るような生意気なレトリックよりも、ただ子どもが子どもなりに宿題を終わらせようとなんとかえんぴつを走らせたであろう筆致を目にすることも多くそのひねり出した文章に体験の瞬間がしっかりと滲んでいたりするのが文集かつしかの面白いところです。

「思いました。」を「おもいました。」と書いて字数を稼いで作文を提出していた小学生時代の私には縁の遠い文集でしたけれども、なるほど娘たちの掲載された作文を見るにしても文集かつしかの面白さがしっかりと体現されていました。

おそらくは夏休み最終日の8月31日に書き上げる締め切りギリギリに本気を出す親譲りの業のおかげもあったことでしょう。

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