北千葉導水ビジターセンターに行くとダムカードもらえるし少し頭よくなる

北千葉導水ビジターセンターに行くとダムカードもらえるし少し頭よくなる

昨日、手賀沼のほとりにある赤茶色い大きな建物、北千葉導水ビジターセンターへおでかけしてきました。サイクリングやランニング等で週末のアクティビティで手賀沼を訪れる方にとっては、お馴染みの施設であるものの中に入ったことがある方は稀という施設です。ビジターセンターの名前に何ともな箱モノ感の匂いを感じずにはいられなかったものの、食わず嫌いもいかがなものかと思い、ついに訪れてみるとそこには、意外な発見が溢れていました。

ビジターセンターより手賀沼を臨む

北千葉導水ビジターセンターとは

北千葉導水ビジターセンターは、北千葉第二機場にあり、「手賀沼の水を浄化」「洪水を防ぐ」「暮らしに必要な水の供給」といった3つの役割を持った導水路や手賀沼の自然環境を紹介してる施設です。
小中学生の研究学習や導水路や手賀沼に興味をお持ちの方々年間1万5千名以上の方に来館いただいております。

ビジターセンターという名前に観光地っぽさを感じるものの、年間1万5千人を365で割ると箱モノ感がより鮮明になっちゃうのであまり計算しちゃいけないやつです。展示物は充実しているものの観光を唯一の目的として建てられた施設ではなく、メインは北千葉導水路、北千葉第二機場という治水施設としての役割を担っています。

北千葉導水路の役目は3つ

治水というものが何なのかは、理解しづらいところですから、このあたりは公式の力を借りてざっと流しておきます。

1.台風や大雨による川の氾濫から、暮らしを守ります
手賀川・坂川流域は地盤が低く、台風などにより大雨が降ると利根川・江戸川の水位が、手賀川・坂川の水位より高くなってしまうため、行き場のなくなった水があふれないように、ポンプを使って利根川や江戸川へ排水します

北千葉導水事業-画像ファイル6-1

 

2.暮らしに必要な水を供給します
江戸川の水が足りないときに、利根川から江戸川へ必要な水を送ります

北千葉導水事業-画像ファイル10-1

 

3.手賀沼などの水をきれいにします
水質ワーストランキングで、手賀沼はワースト1位になるほど汚れてしまいました。そこで、利根川のきれいな水を手賀沼などに流してきれいにしています。

北千葉導水事業-画像ファイル8-1

北千葉導水ビジターセンターwebより引用

各種資料展示

 

教科書的な所は簡単にしておくとして、この施設を中心とした導水路が作られたことで江戸川と手賀沼と利根川が水路として結ばれているという所が肝となってきます。流山に住む私たちにとっては、江戸川と利根川を結ぶ利根運河の存在をイメージすると話は少しわかりやすくなるでしょうか。

利根運河との関係性 初期型と最新型

利根運河は利根川と江戸川を結ぶ水運の要衝としての栄華を誇ったもののその水運としての役目を鉄道に取って変わられた後は、氾濫防止のために利根川との接続を断たれて文字通り唯のお荷物に化した不遇の時期がありました。しかしながら、首都圏の水需要をまかなうため、「利根川から江戸川へ導水する」という北千葉導水路を作る計画がスタートした1973年前後を契機として、古びた時代の遺物に脚光があたります。導水路が完成するまでの当分の間、増大する水需要に応えるために暫定運用として利根運河がその役割を担うこととなったのです。

このあたり、SF小説的な展開で言うところの、「時代の遺物として取り残され、埃を被っていた初期型が再び脚光を浴びる感」があって好きな人にはたまらないカタルシスがあります。老体にムチ打つがごとく一度閉じられた利根川との接続も復活し、かつての水運としてではなく水を運ぶために北千葉導水路が完成する2000年までの間、オランダ人技師ムルデルさんの設計による知と地元の皆の汗の結晶たる100年以上前の人工河川がつい最近までその役目を果たしていたわけですから。

北千葉導水路が完成し導水路としての役目を終えた現在の利根運河は、「水質改善を図ることを主眼に、年間20日あまり4-6時間/日の頻度で、吐出量2.0m3/sのポンプを用いて利根川から導水が行われ、環境用水として親水公園の整備などが行われている。」とのことでいい感じの老後というか余生を過ごす格好となっています。

厳格な意味あいでは異なる部分もあるでしょうけれども、主目的たる「利根川と江戸川を結ぶ」役割としては、初期型としての利根運河、最新型の北千葉導水路と見ると施設の意味合いがよりわかりやすくなるでしょう。初期型の利根運河は、利根川から江戸川への一方通行の単機能ですけれどもて最新型たる北千葉導水路は、ハイブリッド的な3つの役割を持つことができるようになったのは上記の通りとなるわけです。

内部構造はメカフェチ向け

建物を訪れるとわかる通り、ハイブリッドな役割を担うにあたっては、ポンプの役割が大きくなってきます。
東葛飾地域近辺では、気合の入ったポンプを目にできる稀な場となります。このポンプを利用して大堀川地下の導水管を利用して江戸川へと水を流す役割を担っています。

施設内には武骨なポンプが立ち並ぶ

 

敷地内には大きな着水井(ちゃくすいせい)があり、ここで利根川からの水が手賀沼へ注がれたり、江戸川へ送られたりと水の流れをコントロールする信号のような役割があります。

着水井は小さな野球場くらいの大きさ

着水井から手賀沼への注水水の流れって見ていて飽きなくてボーっとずっと見てられます。

 

資料展示エリアからの眺め

各種資料展示も必要十分にありますから、興味が知を生むレベルには十分な気付きを得ることができます。

導水路の設置個所がわかるジオラマ

おまけでダムカードもらえます

資料展示に飽きがちな子どもにとっても、おまけとしてもられるダムカードにそこはかとない収集癖がくすぐられることがあるかもしれません。今年2018年3月より、北千葉導水路のダムカードが登場していますので警備のおじさんに声をかけると一人1枚でもらうことができます。

北千葉導水路ダムカード

 

ダムだったのか‼的な感想が思わず漏れる

その筋では流行っているダムカードの収集もどこか遠くの山奥の話だと思っていたのですけれど、身近な所で配布されているとなれば新たな趣味の沼に踏み入れるきっかけとなるやもしれません。あるのが手賀沼だけにね、はい。

まとめ

「治水って何なのさ」と意識することも考えることもほとんどなかった折、図らずも昨今の台風による浸水被害や河川の氾濫がクローズアップされて身近になってきています。今回私が訪問したのは、こどもの自由研究がてらという大きな理由がありましたけれども、自分の住む町の水回りのことを知ってみるのは少し頭が良くなる気がするもので悪い気がしません。

大堀川や坂川等に川に囲まれた立地の多い流山においても、その流れがどこからどこへ向かっているか大河の一滴にに想いを馳せてみれば、そこにもストーリーがあることがわかりますから、普段目にする川辺や手賀沼もまた少し変わって見えることでしょう。

あと、身近なところにダムカードというインパクトも物好きにはよい刺激になります。おまけがメインとなることがあれば、それもまた出会いなのかもしれません。

北千葉導水ビジターセンター

開館時間:9:30~16:00
閉館日: 月曜日、12月29日~1月3日(月曜日が祝祭日のときは火曜日が閉館)

入館無料
〒277-0007 千葉県柏市戸張新田四反町26

TEL:04-7189-3211(北千葉導水路管理支所)

<交通機関のご案内>
●北柏駅からバスで慈恵医大下車徒歩で約10分
●北柏駅から徒歩で約20分
●柏駅からバスで「柏学園」または「高校入口」下車徒歩で約10分
●柏ふるさと公園から徒歩で約5分
※バス(マイクロ含む)でご来場の際は、必ず事前にお問い合わせください。

北千葉ビジターセンター
http://www.ktr.mlit.go.jp/tonege/tonege00094.html

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