The warp gate おすわさまの「茅の輪」と夏越の祓

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 夏越の祓

間もなく夏至を迎えようとする水無月の真っ只中、朝陽の上る時間は早くなり、早起きの私には、それだけであれこれと活動時間が増えて嬉しい季節となりました。
梅雨に隠れがちな夏至までの日の長さが伸びていくその様は、7月や8月に感じる夏の愁いとは別に、ただただ真っ直ぐに木々が伸びていく「伸び盛り」の夏を感じさせてくれます。
1年を24の季節に分けた二十四節気では、「夏至」の一つ手前、「芒種(ぼうしゅ」を迎えた梅雨の晴れ間、幸いなことに早起きができたので、おすわさまで風流な季節の流れを感じてきました。

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茅の輪(ちのわ)をくぐる「夏越し(なごし)のはらへ」の季節です。

茅の輪とは

茅の輪とは、茅で作った輪っかのことで、神前に設けたこれをくぐることによって身のけがれ、すべてを祓い去り無病息災招福を祈ってきました。このことを「夏越のはらへ」と云い平安の昔から各地の神社で行われてきたならわしです。
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詳しい説明はおすわさまに看板が掲示されていますので、ご覧ください。
一文一文に良い薀蓄があり、勉強になります。
くぐり方もただ1度くぐれば良いというものではなく礼節のあるくぐり方があり、正しくは4回くぐります。
何も知らなければ、1回くぐってその気になっていたことでしょう。
この辺り、普段の生活でも1回ぐぐって知った気になるのも気をつけようと思っています。何をするにも本当の事を知るには、どうしたって自分の経験が必要です。試行錯誤しながらでも自分の足で歩いて、感じて、考えること。これだけはライフワークとして続けていきたいと思っています。

夏のおすわさま

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葉脈の繁る森の中は、疲れ知らずの子どものような精気に満ちていました。普段の荘厳や神聖さとはちょっと違ってはつらつとしてみなぎる感じです。

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境内に近寄るそばから茅の輪が見えてきます。

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御神紋「上諏訪梶の葉」ここをくぐると茅の輪は、もうすぐです。

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右手に目をやれば義家献馬の像もいつもと変わらず佇んでいます。

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くぐったら異世界にいたらどうしよう?なんていうワープゲートっぽさここに極まれり。

しばらくのんびりと茅の輪を眺めていたら、早朝でも朝ランの私のような人から、散歩に来た人など様々な人がお参りに来ていました。
茅の輪を見たのは初めてではなかったものの、くぐり方は看板を見なければわからなかった私に対し、散歩で来ているようなおじちゃんが何も見ず、有無を言わずに茅の輪を正しくぐってお参りに行かれるのを見ると、なんだかそのおじちゃんがとっても格好良く見えて感心しました。

生活に根付いた氏神様との関係が見えたというか、季節に寄り添い、地に足の着いてる様が見えたのだと思います。その光景を見れただけでも年に一回、初詣に行くだけでは決して知ることの出来ない世界が垣間見えた気がしました。

茅の輪に訪れることができれば、流山にも縁ある一茶が読んだ句
「母の分 も一つくぐる 茅の輪かな」を理解するよい機会にもなるでしょう。
きっと今よりももっと神社は日常の中にあったのかななんてことを徒然と感じました。

おすわさまでは更に大祓の作法として人形で自分の全身をさすり、息を三度吹きかけて神社に納める人形代も行われています。納めた人形は神社で6/30午後4時より行われる大祓式の後に江戸川へ流して頂く事ができます。初穂料は200円ですので興味のある方はご参考まで。

大祓(茅の輪 夏越の祓 人形代などの記載あり。)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E7%A5%93

「ワープ先は前より少し良い日常へ」
流山すみずみ
https://nagareyama-sumizumi.com

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