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台北ランツーリズム12km(板橋-龍山寺-台北駅-林森公園)

Nagareyama Run Tourism
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Nagareyama Run Tourism
この記事は約11分で読めます。

年に1回くらいのペースで仕事で台湾に行くことがあります。英語も中国語もろくにしゃべることのできない私が、海外で仕事する日が来ていることにグローバルな時代を感じるところであり、何も海外出張するのはデキるビジネスマンだけではないことをを身を持って実感しています。アジア諸国特有のはつらつとした勢い、元気さ、成り上がってやろうという気概は、上昇志向そのものといったものでよりよい刺激になりました。この経験を生かして云々のキラキラした文字列の羅列が続くのはフェイスブック向きの面倒くささが匂ってきそうですから、程々にしておいて本題は別にあります。

今回の出張ではウィークデーで終わる仕事に対し、帰りのフライトを土曜日に仕込むという計画をシレっと社内で通すことができました。その結果、異国の地で手に入れた半日ばかりの自由で、何をしたかがメインの話になります。

今日は、お気に召すまま台湾の首都台北中止部と注目の副都心板橋(バンジャオ)を走ってきた台北ランツーリズムとして、台湾を走ってみたいという方への人柱ぶりの備忘録をお届けします。

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スタート地点 板橋(バンジャオ)イメージは豊洲、新宿のような副都心

既視感のある地名

 

滞在していた板橋は台北の中心街から10km程離れた街で、板橋と書いて「いたばし」と読まず「バンジャオ」と読みます。イメージで言うと豊洲や新宿西口のような高層ビルが立ち並ぶ副都心のようなところです。板橋の名は、東京圏の方にとっては馴染みを感じる下町感ですね。

 

板橋の街並み 高層ビルが多い。

駅前のペデストリアンデッキ

 

滞在先は、CHAM CHAM TAIPEIというホテルで一泊8,000円くらいの標準的な価格のビジネスホテルでした。運営しているのは、台湾国内では5つ星とされるシーザーパークホテルということもあり、敷地すぐ隣にはシーザーパーク板橋も建っていたり、板橋の駅から徒歩3分位と立地的にもよい所です。シーザーパークのセカンドブランドとしての立ち位置として、本家さながらのホスピタリティは申し分なく、日本語対応もOK。日本語の話せる方も多い印象で、日本語の話せない方の場合でも文明の利器「タブレット」を使用しての翻訳の会話など意思疎通は取れるので不便はなく過ごすことができました。

 

CHAM CHAM TAIPEI

開業間もないこともあり施設はピカピカでした。

 

土曜日の早朝、公園の広場では、スポーツウェアに身を包んだ人たちがストレッチをしたり、近くをジョギングをしていたりと、日本の週末と同じような光景が見られます。ホテル前の公園をスタート地点としていざ、台北中心地を目指します。

公園でストレッチする週末ランナー

 

【-1km】新北市の街並み

板橋の駅周辺はまさに都会、近代的でかつ巨大な建物が立ち並んでいます。

新北市庁舎

駅前のショッピングモール「Mega City」

 

首都台北市のまわりには合併で誕生した新北市(しんぺいし)があり、この周辺は新北市板橋区となります。板橋区まで存在するあたり、海外なのか下町なのかがさらにだいぶ怪しくなってきますけれども街並みを見れば一目瞭然。日本では、イオンかアリオかららぽーとかといったレベルのショッピングセンターが所狭しと林立していたりとども、日本の板橋よりもかなり街並みは、都市化が進んでいます。新宿西口の都庁前の通りと豊洲のららぽーと前の通りがミックスされたようなそんな印象を受けます。

【1-3km】徐々に下町へ

駅前の繁華街を抜ければ、想像していたような台湾らしい街並みが現れてきます。特徴的なのは庇の長いアーケードのような通りが長く続くことと、道路わきに駐車されるバイクの列。台湾での交通手段は整備された鉄道網と合わせ、まだまだバイクも主流です。夏場の移動時も風を受けるバイクの移動があることから、防風のために着る長袖パーカーがはためかないようにジッパーを背中側にして後ろ前な着方もこの街に溶け込んだ特有の風景と言えるでしょう。

庇とバイクの駐車の列

 

【4km】これは荒川なんじゃないだろうか

台北 新店渓

4km付近で道中大きな川の橋を渡ることとなります。新店渓と呼ばれる川を見て思うのはそこはかとない荒川の感じ。つくばエクスプレスが秋葉原に向かうとき長いトンネルを抜けて荒川を渡る直前に地上に出てくる景色に酷似しています。

 

国道4号からの千住大橋を渡る感じによく似ています

足立区小菅ではない。ないのだけれも既視感

この風景で荒川じゃない。

 

本家荒川と比較してみる

せっかくなので本家と比較してみましょう。

本家荒川 国道4号

本家荒川 足立区小菅

本家荒川 陸橋の眺め

 

どこの街にもどこか懐かしさや面影を感じることはあるものですけれど、この兄弟っぷりには台湾の荒川の名前をつけずにはいられませんでした。

【6km付近】観光スポット 龍山寺へ

ただ走り抜けるだけでは勿体ないので、観光スポットとして有名な仏教寺院「龍山寺」へ立ち寄りました。

龍山寺

熱心にお参りする人たち

 

龍山寺のその装飾の凝った作りは、見ているだけでも飽きることはなく、緻密で豪華な造りで見事なものでした。また訪れれる方はほとんどが現地台湾の方でツリースト向けの観光スポットの感じが希薄でした。そのおかげもあって祈念する場らしい神聖さを残しながら、地元の方に愛される地域に密着したお寺という印象を受けました。土曜の朝という時間帯はあるとはいえ、こうして祈りを持った方が絶えることなく訪れ、神様へ願いにお参りをすることが根付いているのは、諦めることなく欲し、願うあのアジア特有のぐいぐいくる前向きさの源泉なのかもしれません。

【7-8km】台湾総督府 行政関連施設のエリア

龍山寺を過ぎると台湾の行政の中心地に近づいてきます。イメージで言えば、霞が関のような所です。一気に行政関連の施設が増えてきて台湾の中心地にいることが肌で実感できます。またその施設の造りの一つ一つの建築物としての趣深さやその歴史を楽しむことができます。

台湾総督府

 

台湾総督府は、元々は日本統治時代の建築物がそのまま使われているということもあり、近代の歴史を感じる所でした。よりアカデミックな楽しみ方を希望する場合には、館内見学もできるようですので、次回台北を訪れる際には、是非中を見てみたいと思います。

他にも最高法院や国立台湾博物館などバラエティに富む各行政施設の建造物に建物フェチの方も満足されることでしょう。

最高法院(最高裁判所)

国立台湾博物館

 

国立台湾博物館も日本統治時代の建物とのことで、近代の台湾の礎が今なお名残を残るものが多いのも台湾ならではですね。

【9-10km】台北駅周辺

霞が関を意識するならば、東京駅を意識するのが台北駅です。非常に巨大な駅で台湾高速鉄路(高鉄、THSR)・台湾鉄路管理局(台鉄、TRA)及び台北捷運(MRT)の駅となっています。高鉄は新幹線、台鉄はJR、MRTは東京メトロと読み替えるとわかりやすいでしょう。

巨大な駅周辺ということもあり、デパートや映画館等の商業施設が再び増えてきます。

台北駅

駅前の眺め

 

【11km-ゴール】林森北路から林森公園方面へ

林森北路

台北駅を過ぎ、台北の繁華街の一つ林森北路(リンゼイペイルー)方面へと向かっていきます。林森北路は元々が日本人向けの夜の繁華街として発展した街ということもあり、近辺に来るとよく目にする日系の飲食店街が増えてきます。昨今の台湾国内での日本ブームもあって、日本人だけでなく現地台湾の方も日本文化を楽しみにやってくる街になっているようです。

 

一風堂

 

一風堂は早くから海外進出を進めたこともあり、認知度は抜群ですね。日系のチェーン店は他にもかなりの企業が進出していることもあって、やよい軒やカプリチョーザ、牛角、DAISOはもちろんのこと台湾でコンビニと言えばセブンかファミマといった具合にまで日本企業が生活に入り込んでいることがわかります。

 

有名な連れ出しバー G線クラブ

 

夜の街としての側面がありますのでこうした連れ出しバーも存在しています。大人の世界です。

 

林森公園

都心にある緑の多い公園です。

 

林森公園自体は、日比谷公園のような所で都心のオアシスの佇まいがあるところです。この公園をゴールとして、しばらくベンチに腰掛けかいた汗を拭い、一息ついてゆっくりしていました。昼と夜とでは顔が違い夜は客引きが多いことは人づてには聞いていたものの、昼来る分には健全そのもので公園の緑を楽しむ人しかいませんでしたから、昼間ならば安心して訪れることができます。

 

帰りは中山駅から地下鉄で

 

台北ランツーリズムまとめ

板橋からこの林森公園まで距離にして12km。台北を走るランツーリズムとして人柱上等で走ってみたところ、特に怖さを感じるところもなく、非常に安心して道中を走ることができました。主観では荒川周辺、足立区北千住くらいと同じくらいには安全ですから、身の危険を感じることはありませんでした。治安や交通の懸念は非常に少ないと言えます。

このコース上のハイライトとなるのは、新店渓の荒川感、龍山寺の佇まい、日本統治時代の建造物、林森北路の日本文化となるでしょうか。台北市内は、地下鉄網も整備されていますから、片道ランとして帰りを地下鉄に乗って帰るようなプランニングも組むこともまた可能です。このコースをベースに台北の他の観光地を絡ませるなどの応用は非常に効かせやすいでしょう。

異国の地を走る楽しさは格別のものがあり、道として走る光景は、かけがえのない経験として強い刺激になります。観光スポットを見るだけに終わらない町全体を楽しむようなランツーリズムには、走ることで徐々に街並みが変わりゆく様子をゆっくりとした人力のスピードを通し肌で感じる魅力もありますね。車窓からでは感じられない匂い、暑さ、街の喧騒など、普段の観光では効率の名の元に切り捨てしまいがちなものも、是非走りながら楽しんでみて頂けたらと思います。

ルートはこちら

 

 

 

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