流山市では、7月1日から都市景観賞の募集が始まりました。
詳細を流山市webより一部引用すると
趣旨:良好な景観の形成に寄与していると認められるものを表彰することにより、景観に対する市民意識の高揚を図ることを目的とします。
募集対象:流山市において、良好な景観の形成に寄与していると認められるもので、募集部門は次の4部門とします。
○部門
1.建築物部門
例)住宅、店舗、事務所、工場など
2.工作物部門
例)門、塀、道路、橋、屋外広告物、モニュメント、調整池など
3.街並み部門
例)住宅団地、商店街、公園、広場、オープンスペース、通りなど
4.まちづくり活動部門
例)地域の清掃又は草花の植栽により自然景観を保全又は創出する活動、良好な景観に関する研修又は催物その他の啓発活動
とあります。平たく言えば「絵になる流山」の募集ですね。自薦他薦問わないので、取っておきの素晴らしい建物、街並みをご存知の方は、応募してみてはいかがでしょうか。
今回の都市景観賞の募集は、都市景観に対する意識の高揚を図るという趣旨ですが、グリーンチェーン戦略を取る流山市の自信の表れとも取れますね。
今日は、良い機会なので、流山の都市景観について私なりに考えてみました。
流山には元々からある森や林に加えて、住宅街の緑も多い印象があります。東深井や美田を歩くと良く分かりますが、住宅街の邸宅の庭の様々な植林は、散歩するときのささやかな一つの楽しみにもなっています。
こちらは、お気に入りの公園の一つ、美田2号公園。夏休みには、盆踊りやお祭りも行われます。
植林された緑が大きく育ったおかげで日陰も多く夏でも過ごし易い公園です。
こちらのケヤキもおおたかの森SCの開業とともにこの街を見守るシンボルツリーとなりました。元々大きい木でしたが、この時期だと生い茂って元気いっぱいですね。
この2つの写真に共通して言えることは、流山の植林や街路樹は「背が高く、生い茂っている」ということです。
おおたかの森の街路樹と、近隣の越谷、三郷の街路樹との違いを取り上げた面白い記事があります。
続「街路樹が泣いている~街路樹と街を考える」流山と越谷、三郷の差
http://www.dai3.co.jp/rbayakyu/rbay-kodawari/item/1588-2014-10-17-04-25-50
私たちが流山に自然が多い印象を持つのは、もちろん自然がいっぱいあることも理由になるのですが、人工的に剪定され過ぎた「残念な緑が少ない」ということも挙げられると思います。流山市の緑の管理については、他の自治体よりも誇れるところではないでしょうか。
街並みを作る緑は、きちんと手入れがされていれば街の価値を高め、良好な住宅地を形作る一つの要素になります。上記記事では、不動産価格の向上や街の人気の左右も街並みの緑が影響するという切り口でとても興味深いものでした。
グリーンチェーン戦略という独特の緑化戦略を取っている流山ですが、街路樹一つ取っても何が街の魅力となり売りとなるかブランディングにブレが無いですね。
そしてこの景観募集です。
市民一人ひとりが景観に対する意識を持てば、植林やガーデニングなど身の回りの緑化=グリーンチェーンの担い手になるわけですから、よりいっそう「絵になる流山」が増えることに繋がるでしょう。
つくづくやり方がうまいなあ~なんて思うわけです。