11月に入り、最高気温は穏かなまま日中20度を越える一方で、朝夕には12、3度まで温度が下がり始めました。まだコートは着ずとも手先に冷たさを感じる秋がやって来たと思えば、もう2週間ほどしたら暖房機器の活躍ぶりに家の暮らしの快適さを委ねる日々がやってくることでしょう。
庭先の秋の訪れを告げてくれたフェイジョアの実たちもそのほとんどが実を落とし、芝刈りのおじいさんよろしくせっせとかごに集めたフェイジョアの実たちの追熟も進んだ頃合いとなりました。そこで文化の日のお休みにひとつ、フェイジョアのジャム作りをすることにしました。
「自由と平和を愛し、文化をすすめる」ことを趣旨としたお休みの日に、そのままでは大変表現しづらい果実の実を何とか美味しいと言えるジャムに試行錯誤することは、大いに文化的な試みだったと言えるでしょう。
「(美味しいと)言えぬなら、(美味しく)すればいいじゃん、ジャムいいじゃん。食べれていいじゃん。」
三大武将の性格を示した詩とM!LKの流行歌が悪魔合体した自作の歌が午後の昼下がり、キッチンに響いた日が確かにあったこと、そんな自由と平和とトロピカルなフェイジョアの空気に包まれたジャム作りのso good dayの記録をここに残しておくとしましょう。

フェイジョアの木の樹勢はゆっくりで、葉の美しさや春先の花の美しさもあって、庭木にも向いています。但し、自家結実性が低いため、実が付くことを望む場合には、庭には二本のフェイジョアを植えることがおすすめです。自邸にも二本の木を植えていて、この秋の豊かな実りを迎えることができました。

収穫したフェイジョアの実は約1㎏。ここから熟れすぎてしまったものや小さな実を除いて加工しやすい実をピックアップしていきます。選定の基準は「熟れすぎて滅、ビジュいいじゃん」でOKです。こだわる場合には、追熟させて皮を押したときに柔らかさがあるものを選ぶと甘さが増してなおベターです。

選別を終えたフェイジョアの実を半分にカットしていきます。
私の場合には選定を先に行いましたけれど、実を切るまで「ダメだとか無理だとか まだ決めつけないで」 いる方法ももちろんありです。熟れすぎているかなと思えば一口食べて確かめればイイじゃん。

次にスプーンで実をくり抜きます。皮の付近の果肉には苦味とジャリジャリとした食感がありますから、気になる場合は、皮近くの実を取り過ぎないのが甘めに仕上げるコツです。くり抜きのコツは「(フェイジョアの)世界の真ん中でー」

くり抜いた果実の40-50%の砂糖とレモン汁を大さじ1杯加えて15分から20分程待ちます。え?それじゃ時間がわかんないって?
そんなときは「イイじゃん」(3分18秒)を5回から6回掛けて歌って踊り狂えばいいですよ。
美味しく作るって楽しんで作るからってきっとあるはずですし。それで楽しくなれたなら、「み!るきーず」の一員の気分にもなります。
もしも砂糖を混ぜてからの時間すらわからなくなったら、砂糖の浸透圧の働きで果実側からの水分が浮いてきたと思えたならば、OKです。
ちなみにここでレモン汁を入れるのは、酸味で味のアクセントを引き出すのに加えて、果実に含まれるペクチンのゲル化を推進するためのpH(酸性度)の調整なんですって。つまり、ジャムのとろっとしたトロみを出すためのひと手間になるんです。

いよいよ火をかけていきます。ここでは、果実から出た水分を煮詰めていきます。途中アクが出るのでこまめに取ってくださいね。アクを取ったら「実取れてるんじゃん?(見惚れてるんじゃん)」中身減っちゃって滅って思われる方もいるかもしれません。アクを取ることでえぐみや雑味をなくし、マイルドな仕上がりとなりますから、アク取ってイイじゃんが正解です。

煮詰めてトロみが出てきたところです。冷やすとさらにトロみが増すから好みの8割くらいのかたさの仕上がりにするのがコツです。


煮沸殺菌や食品用アルコール等適切な消毒をした容器に移したら完成です。入れる容器を元々高級そうなものが入っていたものに入れると普段から情報を食べている私はコロっとその気になります。気の持ちようって大事なやつですよね。

パイナップルやバナナのトロピカルさとラフランスの肉厚なトロっとした食感がミックスされていて、果実のままでは甘酸っぱさが先にくるところが、ジャムになることで甘さが引き立ち、複雑な味わいをもたらしてくれました。これからは、フェイジョアの実が多めに取れたらジャムにしようと思います。
「トーストにジャムをつけて食べてみたら、Mnイイじゃん。」

