2022年6月30日に流山おおたかの森SC ANNEX2がオープンしてから約2週間が過ぎました。その間、新しモノ好きの物見遊山はもちろんのこと、生鮮食品や家具全般、駅前100均ショップ需要を満たすべく1度はANNEX2を訪れてみたという流山市内在住の方も結構いらっしゃったことでしょう。
そんなANNEX2が量産型サザエさんメーカーとなりつつあるといったら、思い当たるフシのある方はそのうちどのくらいの方がいらっしゃるでしょうか。
今日はそんなお話を一つ。
2022年7月現在、ANNEX2内では「圏外」表示になることがある。
街の記録として「あの頃、こんなことあったたよね。」と将来の笑い話の小ネタとなりそうなのが、2022年7月現在、ANNEX2内ではdocomo系softbank系のスマホの電波が異様に入りづらく「圏外」表示となりうることが挙げられます。
例えばニトリでの買い物の時、スマホ片手に公式WEBショップの在庫と実店舗の在庫を見比べようとしたら、やたらWEBの表示が重いもしくは見れないなんてことが今現在、ANNEX2内で発生しているわけです。
「WEBが見れなきゃ実物を見ればいいじゃない?」と心の中のマリーアントワネットが囁いたとしても確かにその程度であれば無問題。「そりゃそうだよね。」と在りしの日のガラケー時代を懐かしみながらスマホをポケットにしまってリメンバー90’sな買い物に洒落こむまでは、まあ仕方が無いねで済ますこともできるでしょう。
しかしながら、今は牧歌的な90’sを過ぎた20’sなわけで、次のことでちょっと困った方もいらっしゃるんじゃないかと思います。
それが、通信不良によるQRコード決済ができない問題。
商品を見つけて買い物カゴに入れて、レジに並んでいざ支払いといったときにANNEX2に電波が入りづらいことで実害が出うるのが通信不良によるQRコード決済ができない問題。
先日、セリアで買い物をしたときに私も出くわしました。
「ANNEX2の中央部では電波の入りが悪いことがあります。」といった旨の但し書きがセリアのレジ脇に提示されていたことから前フリを意識してはいたのですけれども、実際に電子決済用のQRコードが通信不良のために表示されないとこれは結構ビビります。
ちょっとした買い物だったらスマホがあれば何とかなると財布を持たない生活様式が身に付き始めている中、この考えが通信不良の名の下に一瞬にして挫かれるわけです。
そして通信不良そのものが財布を忘れた量産型サザエさんメーカーとなりうる一面を見せつけてきます。
QRコードが表示されない間にサザエさんのオープニングが頭の中で鳴り始めるのは令和の今、なかなかできる経験ではありません。けれども少なからずの方が、通信不良によるQRコード決済不可によって財布を忘れたサザエさん化していることを憶えておいて頂けたらと思います。
通信不良時の決済手段を持っておこう。
そんな財布を忘れたサザエさん化させられるANNEX2の笑い話からも得られるものはいくつかあります。
一つは、私みたいなおじさんでもコード決済をする時代になってきているということ。
おじさんの私でさえ現金以外のキャッシュレス決済をするのが当たり前になってきており、支払い方法が多様化してきています。
電子決済を含むキャッシュレス決済の普及率は下記の経済産業省の資料が詳しいところです。
経済産業省は、キャッシュレス決済比率を2025年までに4割程度、将来的には世界最高水準の80%まで上昇させることを目指し、キャッシュレス決済の推進に取り組んでいます。この目標の実現に向け、キャッシュレス決済比率を定期的に算出・公表することとしました。
2021年のキャッシュレス決済比率は、32.5%となりましたのでお知らせします。
2021年のキャッシュレス決済比率は30%を超えて堅調に上昇し、32.5%となりました。その内訳は、クレジットカードが27.7%、デビットカードが0.92%、電子マネーが2.0%、コード決済が1.8%でした。
経済産業省 2021年のキャッシュレス決済比率を算出しました より引用https://www.meti.go.jp/press/2022/06/20220601002/20220601002.html
もう一つは通信環境の影響を受けるもの(=オンライン必須)は、PayPayやLINE Pay、楽天PAYのようなQRコードやバーコードを表示するコード決済系となる一方、オフラインでも使えるものに、Suicaや楽天Edy、iD、QUICPayといった非接触決済系(≒Felica)があるということです。
先日のKDDIの大規模障害から通信インフラに対してDSDV等の冗長性の意識もしておかなければならないと思わされたばかりのところ、「思っただけで何もしてなかった。」ことを冷や汗とともに感じる良い機会となります。
決済手段として一つの通信会社との契約だけのスマホ運用が意外とリスキーだったことを知るとともに、決済手段にも有事の対策にオフライン時の冗長性を持たしておくのが良いでしょう。
スマホ片手に、財布はポケットにで。
レジ脇に電波が悪い旨の提示が出る程には問題は既に認識されていますので、各通信インフラの基地局増強は近いうちに為されることでしょうし、今だけの経験として心に留めておきたいものです。
買い物しようとANNEX2まで出かけると愉快なサザエさんとなりうるのは、コード決済メインの方にとっては良い意味で決済の冗長性を考える機会となるでしょう。是非、スマホ片手にプラスして財布をポケットに入れておくことでサザエさんムーブからの脱却を決め込んでみて頂ければと思います。
今回の経験をもってして何かしらの対策を取ったことが将来の大規模通信障害が発生したときの備えとなるならば、よい教訓とよい笑い話となることでしょうしね。