GLP流山プロジェクトとして開発の進む流山IC周辺の新川地域で現在稼働中のGLPⅠ,Ⅱ,Ⅲの第1フェーズ3棟に加えて、第2フェーズの新たに5棟の物流施設の開発が発表されました。
日本GLP/千葉県流山市に国内最大級の全8棟、90万m2の物流施設開発
日本GLPは4月23日、千葉県流山市の「GLP流山プロジェクト」の第2フェーズとして、新たに先進的物流施設5棟を開発すると発表した。
■施設概要「GLP流山プロジェクト」第2フェーズ
施設数:5棟
所在地:千葉県流山市千葉県流山市平方/中野久木/小屋/北地区
敷地面積:約28万m2(5棟合計)
延床面積:約60万m2(5棟合計)
一部抜粋につき全文はこちらへ https://lnews.jp/2019/04/l0423301.html (LNEWSより引用)
ムツゴロウ王国予定地は、国内最大級の物流拠点へ
首都圏近郊の交通の便が良い広大な土地が奇跡的に残っていたことと、その土地をムツゴロウ王国にしなかったことは、時を経た今なお英断だったと言えるでしょう。
ムツゴロウ王国の変わりに新川耕地が何になったかは、今まさにご覧の通り。開けてびっくり国内最大級の物流施設だったわけですから、街の発展とは、何ができるかわからないものです。
仮に15年前にタイムスリップして「流山が国内最大級の物流施設ができる」と言ったところで、どれだけの人が信じてくれるものでしょう?ついでに「流山が県内人口増加率で1位になる」とか「一度落選してた井崎さんが市長になって5選だぜ」なんて言おうものなら、狼少年扱いされそうですらあります。でもそれもこれもこの15年の間に実現してきたことなんですから、いかに驚きの連続が続いてきたかを思うと感慨深いものがありますね。
今回のGLPの物流施設の新規開発により流山のさらなる物流の街への布石は打たれたわけで、雇用増大や企業誘致など街として大きな恩恵を受けることが予想されます。
受けるのは恩恵ばかりかと言われれば開発の全てはプラスばかりでなくやはりマイナス面もあります。環境問題もありますので今日はこの辺り少し触れてみることとしましょう。
しかしながらこの計画地、蛍が見られるホタル野に被る
開発と環境保護は切っても切れない陰と陽の関係であるものの今回の開発地には、流山市内でホタルを見ることのできる名スポットであるホタル野が含まれていることを少し残念に思います。
上記の2016年の流山でホタルが見られる理由にある通り、ホタル野は様々な人の善意によってホタルが生息するまでに作りあげられた新川耕地地域にある田んぼです。
ここまで作りあげた地が今回の開発計画地に含まれることで今後のホタル野での活動は非常に難しくなるように思われ(憶測ですみません)、ホタル野での蛍の鑑賞も今まで通りとはいかなくなるかもしれません。
できることコツコツと
開発に反対の手を上げて気持ち良くなるのは簡単ですけど、是非を述べるだけでない「できること」は他にもあります。2019年から先、これからずっとホタルが見られる理由を作るために、そのできること一つ一つをしていけたらと思います。
ホタル野での幼虫飼育ボランティアもその一つです。ホタル野主催により、ホタルの幼虫の飼育ボランティアが時折募集されており、飼育後にホタル野以外に市内にいくつか残る生息地にホタルを放流する幼虫放流会が実施されています。
この時代に残る美しい自然や風景は、ありのままの自然の姿でいることは難しくなりました。人の手は時に開発もすれば、時に環境を保護することもある。一つの開発と一つの田んぼを見るにまあそういう意志と行動の時代になったのだと思います。
そのどちらもが人の手で作りあげられるならば、意志と行動の時代に両手を暇にしておくのはもったいないかなと思います。これから先15年後の自分への土産話のために一筋の蛍の光を今から仕込んでみるのも一興でしょう。
「開発と環境の両立を示す輝きとなることを願って。」なんていったら、賛成だ反対だなんかよりカッコいいじゃないですか。