春はあげぽよ。ようよう黄色くなりゆく江戸川

春はあげぽよ。
春分の日を過ぎた途端、昨日は最高気温が20度を超える日が訪れました。
「暑さ寒さも彼岸まで。」の名文句の出来の良さは今なお健在で今年も大きく首肯するばかりです。しかしながら同じ3月に車のエアコンとクーラーを掛ける日がやってくると「送風ボタンで済む季節カモン!」と暑いと寒いしかないゼロイチ的な気候の令和ちゃんに一言モノ申したくもなります。
さりとて、そんな思いもきっと風物詩となっていくのでしょう。
春の訪れを表す風物詩は、古今東西、数多の言葉で語られてきました。良く知るもので言えばこのあたり。
- 春が来た(日本の童謡 高野辰之作詞、岡野貞一作曲)
- Spring has come.(中学2年英語 現在完了形 継続)
- 春はあけぼの(枕草子)
- 春はあげぽよ(春はテンション上がるわーの意である)【ニコニコ大百科より引用】
春はあげぽよは、汎用性がパないので、本記事のタイトルに冠してみた次第です。
どうでしょうか。心なしか詩的に聞こえてくるから不思議なものです。それでは、春はあげぽよの続きの句を続けることと致しましょう。
ようよう黄色くなりゆく江戸川
春を迎え、江戸川は次第に黄色く染まり始めています。江戸川を一面つつむ黄色の正体は、この地に群生する菜の花。

春の訪れを告げる菜の花は、江戸川の土手を2月下旬から次第に黄色く染め上げていきます。その黄色は江戸川中流域の流山、三郷はもちろんのこと下流の松戸、市川側、上流の野田、吉川、春日部方面まで菜の花ロードが続きます。
その様を空から眺めたならば江戸川の両岸の黄色い帯が日増しに濃くなっていくような一筋の黄色い帯に見えることでしょう。
少し歩きて、麗らかなる流れの遠く眺めわたる。
少し歩けば、空は晴れて、日が柔らかくのどかに照っていました。土手の上から江戸川の流れるさまを遠くまで見渡せば、テンションはより一層にあげぽよです。
「麗らかなる流れ」の流れには、江戸川の流れと流山の意を込めて。

下流方向の流山橋や、上流方向の三郷流山橋を両岸を渡って歩けば江戸川の流れとイエローベルトを1時間程度でぐるっと巡る菜の花散歩のできあがりです。

よろしければ流れの遠くを眺め私にきませんか?
比較表
いいね!や推しの概念の元祖、清少納言と並びたてるとはおこがましいですが、「春はあけぼの」と「春はあげぽよ」を比較しておきます。
比較 | 春はあけぼの | 春はあげぽよ |
---|---|---|
原文 | 春はあけぼの やうやう白くなりゆく山ぎは、 少し明かりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。 | 春はあげぽよ ようよう黄色くなりゆく江戸川。 少し歩きて、麗らかなる流れの遠く眺めわたる。 |
現代語訳 | 春は夜明け前がいいよね。 だんだん白なってくる山との空の境目がさ、 少し明るくなって、紫がかっている雲が細くたなびくのとかさ。 | 春はテンション上がるわー! だんだん黄色くなってくる江戸川がさ、 少し歩いて、空が晴れて、日がやわらかくのどかな流れ(流山)の遠くの一帯を見渡すのがテンション爆上げ!! |
おすすめは海から28.5kmポスト付近からの江戸川堤防へ、流山本町観光とのセット
江戸川の堤防へ出掛ければ、どこにでも菜の花が見渡すことができますが、おすすめは海から28.5kmポスト付近から江戸川堤防を訪れるルートです。流山本町の各観光スポットとも至近ですし、公共交通機関と駐車場等のアクセスが整っています。
江戸川堤防の菜の花散歩と流山本町観光の街歩きをセットすれば、春の流山ショートトリップとして麗らかな一日を過ごせることでしょう。
アクセス
江戸川堤防に出るのに好適な階段へのアクセスです。

公共交通機関の場合
流鉄流山駅から徒歩5分程となります。
都心にいちばん近いローカル線とも呼ばれる流鉄にガタゴトと揺られてくるのも旅情をかきたてます。
車の場合
車で行く場合は、駐車場として三井のリパーク流山本町(〒270-0176 千葉県流山市加6丁目1538番3他)を使用するケースが想定されます。
片側1車線の流山街道からは焼肉平城苑の隣を目印にアクセスができます。広く止めやすい駐車場で1日最大料金(400円)の設定もありますので江戸川堤防に訪れるならばこちらの駐車場の使用がおすすめです。
