桃の節句の頃、季節はもうじき「啓蟄」を迎えます。
啓蟄の意味通り、冬ごもりの虫が這い出るようにそろそろ本格的な春を謳歌するときがやってきました。
実感で言えば日の出が早くなって、私の毎朝の通勤時間にまた陽が射す季節になりました。また朝の陽を浴びて駅に向かう季節が戻ってきただけでも心がウキウキとしてきて「spring has come!」と声を大にして言いたい気分にもなってきます。
雛まつりの今日は、うららかな公園日和でしたから、長女と二人で十太夫近隣公園で遊んできました。
十太夫近隣公園は、おおたかの森駅前すぐのおおたかの森駅南口公園(西初石近隣公園)や水辺のゆったりした河川敷がある大堀川水辺公園に加えて、のんびり広めの公園としておなじみになりつつあります。
公園自体は、滑り台、ブランコ、鉄棒、お馬さんといった遊具の集まるエリアとのんびりとした牧歌的な広場の構成になっています。
少し広い公園には、流山市内ではおなじみとなった「公園に人いっぱい」の光景が今日も繰り広げられていました。
「こんなに子どもいるんだねー」という感想がつい口から出てしまう位、人が増えている街の実感が湧いてくる瞬間です。
この公園に訪れる人に気合の入った理由がある人はほとんどいないように思います。
「ちょっと天気が良くて。」「少し時間ができたから。」「近くだから。」「なんとなく。」そんな理由が似合う普通な公園です。
少し気が抜けていて、ありのままで、日常により沿っている、特別に面白い遊具があるわけでもなければ、トイレすらない公園です。
それでも人が集まるのは、きっと「飾らない」ことがこの公園の魅力だからでしょうか。
私たちは今日、この公園の程ほどの広さの中、お邪魔にならないところでのびのびとなわとびをして遊んでいました。
齢30代の終盤を迎えてもなお二重跳びで50回近く跳べることを娘に見せることができた事は、私にとって今日一日の小さなハイライトになりましたし、娘にとっても走りながらなわとびをして50m程進む新記録を出せたことは同じように小さなハイライトになったように思います。
この公園で起きる出来事は、そんな取るに足りない小さなハイライトの連続です。
下らない話に笑うことも、転んで泣くことも、うまくいかなくて怒ることも、開花する花をみつけて春を感じることもまた、それが小さなハイライトになるのだとすれば、「飾らない」ことの魅力が何かということが伝わるでしょう。
十太夫近隣公園にひょっこり春が来たことがどなたかの心に染み入り、「飾らない」日常の小さなハイライトを得るきっかけになることがあれば幸いです。
出かける際はくれぐれも、自然体でよろしくどうぞ。
十太夫近隣公園はこちらを参考に。
こうしてgoogle mapに地図情報を貼れることも一つの小さなハイライト
大堀川水辺公園の魅力もどうぞ