久しぶりの晴れ間がさした日曜日、オープン間もないKUSHINO NO PANYAへパンを買いに行って来ました。
帽子を被ったペンギンの看板がお店にくる人を迎えてくれます。
お店の方に看板でのペンギン推しの理由を伺ったところ、「オーナーシェフがペンギン好きだから」とのこと。それに加えて「シェフが帽子をよく被るから」ということで、帽子を被ったペンギンさんの看板が出来上がったようです。
こうして知らないことや興味があることを自分の足で調べたり聞いてたりして知見が広がっていくのは、本当に楽しいものです。
あいにくオーナーは不在で、どんな帽子を被っているかを確認することはできませんでしたから「帽子好きのシェフ」にお会いするのは、再訪時までのお楽しみとなりました。
毎日食べても飽きないパン…
そこにちょっとした驚きと楽しさのあるパンを
コンセプトに2016年9月17日に
openすることになりました
私達のパンが皆様のお気に入りに
なって頂けたら幸いです…
Kushino no Panya
owner chef 櫛野 雅之
お店の中にはシェフの言葉にある毎日食べても飽きないパン。そこにちょっとした驚きと楽しさのあるパンが所狭しと並んでいました。ご厚意で店内の写真撮影も許可して頂きましたので、今日は看板のペンギンの理由がスッキリした続きに日常を少しだけ豊かにしてくれる「Kushino no Panya」を少し紹介していきます。
お店の営業時間は10月より変更となり、下記の通りとなります。
定休日 水曜日 土曜日 不定休
営業時間
平日 9時〜19時
日祝 11時〜19時
※パンが無くなり次第閉店
「KushinonoPanya」facebookページより引用
https://www.facebook.com/kushinonopanya/#
肝心なパンもおいしそうなものばかりでした。
こちらはマカダミア&バナナラム
「マカダミアナッツ入りの生地にラム酒にあっさり漬けたドライバナナを入れたパン。ナッツのカリッとした食感にバナナのほどよくねっとした味わいがおもしろい逸品!」
レギュームドック
「みじん切りした様々な野菜をフォッカチャ生地で包みハーブ入りのウインナーとバジルソースをのせました。野菜たっぷりヘルシーなホットドック的逸品!」
私の一押しトリノレザン
3種類のレーズン(爽やかなマスカットレーズン、コクのグリーンレーズン、甘みのサルタナレーズン)を練り込んだパンで一つのパンで3通りのレーズンを楽しむことができる贅沢なレーズンパン。こういうの待ち望んでいました。
エストラット
「”抽出”という意味を持つエストラット。カレンズレーズンとくるみのエキスを絞り出すイメージで練り込んだ生地はレーズンの甘み、くるみのコクが凝縮されています。」
名前失念。オリーブの入ったパン。こちらも一押し
ライプオリーブとグリーンオリーブの2種類の甘しょっぱさは、「お酒に合う」逸品だと感じました。ワインが飲みたくなる稀有なパンでずっと探していたものに出会えた気分になりました。名前を忘れてしまったことが惜しく、「君の名は?」と問いたくなるようなパンです。
ガトーフロマージュ
「チーズケーキのパンバージョンです。濃厚なチーズケーキフィリングとパンが見事に調和して心地よいバランスで召し上がれます。」
アルヴェアーレ
「シェフのスペシャリテ!イタリア語で”蜂の巣”を意味するアルヴェアーレ。レンゲハチミツをたっぷり練り込んだ記事に松の実をプラス。迷ったらまずこちらをお試しください。」
厚切りベーコンのユピ
「フランスパン生地にしっかりした厚みのあるベーコンを包んだエピ。ベーコンのうまみを吸った生地のおいしさはクセになります。」
本当にベーコンが厚いので食べ応えがありました。肉派も安心です。
お店のスケッチと楽譜「SUR LES VAGUES BLEUES」(=Over the waves waltz)が飾られていました。
パンの一つ一つの作り込みは、丁寧で誠実なパン職人の働きそのものでしたし、店内の広さは、zopfと同等程度が少し狭いくらいであるものの、手入れの行き届いた店内の装飾や、調度品には作り手の確かな意志を感じることもできました。
価格は200円台のものが多く、15種類程のパンが店頭に並んでいました。オープン間もない週末ということもあり、店内には常にお客さんがいて、売り切れのパンも出ていましたね。しばらくは、店頭に残っているパンの中から好みのものを選んでいく状態が続くでしょうか。現在は食パンの取扱いは無いものの、後日始める予定とのことですので食パン好きはしばしお待ちください。
頂いたパンはどれも美味しく、また一手間掛かっていることがよくわかりました。華美ではなくとも、日常をちょっとだけ面白くしてくれる素敵なパンは、パン屋さんの充実するこの近辺の中でも支持を集めるように感じました。個人的な感想では、酒に合うパンを長らく求めていたので身近な所にドンピシャなパン屋さんができたことを嬉しく思います。また小さなパン屋好きの方にとっても、央製パン堂や小倉ベーカリーに加えて新たなパン屋さん巡りのローテーションができたことは、とても喜ばしいことのように思います。
願わくば、店内に飾られたワルツの楽譜のタイトル通り「波濤を越えて」長くこの街の人に愛されるお店となることを望んでやみません。
「毎日読んでも飽きないブログ…
そこにちょっとした驚きと楽しさのある記事を。」
流山すみずみ
https://nagareyama-sumizumi.com