江口寿史さんの「すすめ!!パイレーツ」を始めとしたいくつかの作品がAmazon kindleで無料公開中となっています。
ぼくのは『ひばりくんコンプリート』、『パイレーツ完全版』、『「エイジ」』、『寿五郎ショウ』、『なんとかなるでショ!』、『爆発ディナーショー』のショー三部作です。全部タダで読めるんですよ!この機会にまとめてお家で楽しんでください!山上たつひこ先生や一條裕子先生の作品もぜひ! https://t.co/yCZNT93BWP
— 江口寿史 (@Eguchinn) April 30, 2020
江口さんの代表作でもある「すすめ!!パイレーツ」は、1970年代後半から80年代初頭の週刊ジャンプにおいて連載されていた野球ギャグ漫画の伝説的な作品です。
江口さん自身が県立柏高校出身であったり、連載時に流山市江戸川台に住んだことがある縁で物語に出てくる球団のパイレーツはその本拠地を流山に置いていますから「流山」のキーワードにアンテナが反応してしまうI♡NYな流山市民の方は、是非手に取ってみてください。
あらすじ
千葉県流山市をホームタウンとするプロ野球チーム千葉パイレーツは、千葉県出身の選手のみで構成されたチーム。富豪・九十九里の出資により創設されたが、九十九里オーナーの極端な浪費グセが祟って資金が底をつき、球団経営が悪化。有力選手も軒並み球団を去り、いつしか弱小お荷物球団となっていた。そんな惨状に対し、富士一平は自らの左腕で常勝チームに変えるべく、パイレーツに入団することになる。しかしそんな熱血少年である一平は、犬井犬太郎らパイレーツの選手にとってはいじり甲斐のある人物に過ぎなかった……。
流鉄を始めとした流山描写がいくつか出てくることもあり、私的には流山バイブルの一つに挙げられます。世代が1周回った10代20台の人には新しく、30代40代の方には懐かしい昭和のポップカルチャーの金字塔と邂逅してみるのもよい余暇の過ごし方となることでしょう。
江口寿史さんと言えば、デニーズのメニューの女の子を始めとする「かわいい女の子描写の元祖」ともいえるイラストレーターとしての活躍ばかりに目が行きがちですけれども、初期のギャグ漫画の勢いもまた必見の価値があります。笑いを欲する今時により響くんじゃないかと思います。