自転車置き場の夜

Novel
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夜、駅に着くと私の一日の終わりがやってくる。

改札をタッチする「ピッ」が、自転車の鍵を開ける「カシャ」が、そっけのない「おかえり」を知らせる。


「ただいま」と口に出しては言わないけれどいつか自転車のベルを「チャリンチャリン」と鳴らして応えてあげたい。そう思いながら、自転車置き場で私はいつも「トントン」と2度だけベルをつまはじく。

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