自転車置き場の夜 Novel X Bluesky Facebook はてブ LINE Pinterest コピー 2020.01.232022.02.20 Novel この記事は約1分で読めます。 スポンサーリンク 夜、駅に着くと私の一日の終わりがやってくる。 改札をタッチする「ピッ」が、自転車の鍵を開ける「カシャ」が、そっけのない「おかえり」を知らせる。 「ただいま」と口に出しては言わないけれどいつか自転車のベルを「チャリンチャリン」と鳴らして応えてあげたい。そう思いながら、自転車置き場で私はいつも「トントン」と2度だけベルをつまはじく。