夜が深まる23時頃、人影もまばらな終着駅に一筋の灯りとともに電車が到着し、降りる人は足早に駅を後にしていく。
そんな様子を昨日、流山駅の跨線橋からぼーっと眺めていました。
伽藍とした駅に人がいなくなると、街角の灯台のよう駅のホームには、しばしのしじまが訪れていました。
しばらくの後、始発駅としての役割が再びやって来たことを知らせる昔ながらの発車ベルの音は、喧騒のなくなった街角の遠くまで届くように鳴り響いていました。
発車ベルはもちろんのこと、懐かしさもまた胸に響くものでしょうか。
郊外の夜の形は、様々あれども初秋の哀愁に触れてみたくなったら流山駅の夜が、寄り添ってくれるかもしれません。