2024.11.27
紅葉が日ごとに深まっている。 そのスピードは、庭先のイロハモミジも今日と昨日のわずか一日の間でその身の染め様が見て取れる程にハイスピードだ。
そんな季節の風景が変わりゆく様は、TXの快速電車のようにも例えられるだろうか。
北千住までは各駅停車と同じくゆっくりと進みながら、北千住以後、駅をすっ飛ばしスピードを増していく。
その意味で言えば、季節の乗ったTXは今、北千住を超えたのだろう。そして気付けば「次の停車駅は守谷です。」というアナウンスを聞いてしまった時のような不可逆な時間の中、あっという間に利根川を越えていく。
矢の如しつくばエクスプレスのスピードは、侘び寂びと少しのリグレットやあれこれを乗せて進んでいく。それは季節の移ろいにも似ている。
時の流れも停車駅のどちらも見逃すことなく気を確かにと思いを新たにしたところで上り電車がやってくる。