2024.05.14
打ち合わせを終えて帰路に付いた午後6時半過ぎ、秋葉原からつくばエクスプレスへ乗り込む。地下から地上に出る南千住から北千住の間に目をやった西の空は、まだ陽が落ちきってはおらず山の端を茜色に染めていた。北千住を過ぎて地下に潜った後、八潮駅前で再び地上に出るまでの5、6分間に夜の帳はさらに降りていたけど地平には残り火のようにわずかな灯があった。車窓から落ちた灯のオレンジとも黄色ともつかない色が藍色に溶けてゆく様を見届けながら、最寄り駅に着くと時計の時刻を見れば19時を過ぎていた。少しともだいぶも過ぎ去って、今まさにかなり陽が延びたことを実感する。夏至から7月上旬までは、さらに陽が延びるから、
日暮れまでに仕事を終えて玄関を跨げる日もあるかもしれないと小さな期待を込める。年に数日くらいそんな日がありますように。