2024.04.22
お昼どきに新宿にいて時間が取れたので新宿三丁目と新宿二丁目の間に通る末廣通り沿いの四川酒家の担々麺を頂く。
同じ地には、かつて花彫酒家という名前で胡麻と甲殻類の旨味を感じる名物担々麺があったのだけれど、店が代わり縁あってメニューとレシピだけが後に入った店に受け継がれたようだった。
久しぶりの担々麺は、当時をしのばせるくらいには味も似ていて懐かしさが込み上げる。15年程前は、新宿二丁目のオフィスと言えば聞こえのいい、一階にゲイバーが入るような雑居ビルに勤めていて、ここや長春館や随園、ワイズロードや世界堂にはよく通ったものでふと若きその頃を思い出す。
多様性の三文字では語り尽くせないこの街での幅広くそして奥深い経験は、良い糧となり自分の見る眼を養ってくれた。
胡麻と挽き肉が混ざった辛味の効いたスープを併せ飲むとこの街の濃厚さを久しぶりに感じられたように思う。