2024.03.20
夕方、義父から子どもの持つスマホへと電話が入る。
「今外に虹が出てるよ。」
「ほんとだ。」
短い会話だったけど、優しさに溢れた電話だった。
2階へ駆け上がって子どもたちと一足しかないベランダのサンダルを分け合いながら、西日が照らす天気雨の中に現れたくっきりとした大きな虹を順番に眺める。
虹が出ていたら、誰かに伝えたくなる。
同じ街に住む方々が、思い思いに虹の写真を挙げていて、ご多分に漏れず私もまたその一人となる。タイムラインは虹で溢れる。
それは、まるでときめきが広がっていく素敵なひとときだった。