2024.03.19
頭の回転が速く、頭の中にある考えを網羅するように口から言葉が次から次へと矢継ぎ早に出てくる早口な若手と会話をすることがあった。
これは自分にも経験があり、自信の無さ故に自信家を気取り、全てに触れたくなってしまう焦りのようなものが原因だったと記憶している。
会話が一方通行であちこちに話が飛ぶジェットコースターには、できれば乗り合わせたくはなく、こちらとしては、時折ボールを受けては会話のスピードをスローダウンさせて本題への軌道修正を試みることとなる。
しかしながら、早口ボーイは話被せボーイでもあり、自覚もないので私が話したたそばから主導権がさらわれてといくという中々の地獄を見る一幕となった。
幕の後、会話の的を得ることは、キャッチボールをしながら当たりの的を絞っていくことで、そこに剛速球の一球はいらないよと暗に触れてみたけど、そこにも話を被せられると前途は多難だ。
早口な話ぶりは、頭の回転が速いと思い込んでいた在りしの日の自分を見るようでもあるから、何とか勘所のコツを伝え、良き方向へと導いてゆきたい。