金曜日の銀座

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2024.02.09

久しぶりに銀座に立ち寄り、ハイブランドな街の空気をくんくんとかいでみる。
「空気まで銀座だね!」なんてことがわかるほど鼻も良くなければ、知ったかぶりもできないけど、金曜日の夜の街はとても華やかだった。お上りさんにだってそれくらいはわかる。

バレンタインデーが近いこともあって百貨店の店頭には美味しそうなボンボンショコラが並び、お客さんが列をなして買い求めていた。この3連休で至福の一口を頂く人もきっと多いだろう。

舌を噛みそうな名前のチョコレートも、勝手知ったるお店のチョコレートも、時間を掛けた手作りのチョコレートもそのひとつひとつができることなら、口に入れた人の気持ちを上向かせるものであったらいいなと思う。そして私もその中の一人でいられたらいいなと願う。

「きっと大丈夫。何かしらは頂けるだろうから。」と数日後へ向けて淡い期待を寄せるとともに、家族へのnotショコラなスイーツの手土産を買い求める。

レジ待ちの間、ふと中学生男子がバレンタインデー前に急に女子に優しくなるのを思い出し、中年になってもさして変わらないお気づかいという名の根回しをしている自分に気付く。

「ああ、この感覚には覚えがあるね。」
そしてお土産片手にひとり笑う。

そんな銀座。そんな華金。

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