冬、大堀川も凍る

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よく冷えたとある土曜の早朝、近所を流れる大堀川へ散歩へ出かけました。
霜が降り、薄く白く染まった冬の街にはオレンジ色の夜明けの日差しが射し、凍った路面や霜に反射してキラキラと輝いています。光の在り様としての文字通りの光景を目にすると三文分のお得感とは財布に入るようなものでは無くてきっとこんなものなのだろうと合点がいきます。

ガッツポーズをするほどでもない小さなラッキーは、朝の陽だけでなく大堀川を半分凍らせてもいました。「これがホントの半解凍ね。」と口をついて出たまま見たまま、そのままの捻りのない直球ストレートの放言は、冬の寒さのおかげか白い息とともに数秒の間に霧散していきました。言葉が確かにそこにあってそして消えて行く数秒間のこっぱずかしさみたいなものもまた冬らしくていいですね。

散歩をしながら、川の流れの早いところの水面は凍らず、流れがゆっくりだったりよどみやすい場所、陽当たりの良くないところが凍っている様子が見て取れると「川が凍る」といっても物事は一面的ではなく、解像度を上げて見るとなるほど案外多面的のようだと気付きがあります。

物事をシンプルにしたいのは往々にしてこちらのご都合ですから、多面の角を取ることなく自然をそのまま頂ける心持ちでありたいものです。

川霧やけあらしとも言われる川からの水蒸気が大堀川でも見つけることができました。近隣では他に利根運河で見られるものが川面を真っ白にすることで有名ですから、冬が終わるまでの間に一度訪れてみたいものです。

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