冬の訪れの楽しみの一つ、それは指折りクリスマスが来るのを数えて待つこと。
そんな時代が私にもありましたし、そしてそれは今もなお形を変えて続いています。
子どもの私がクリスマスを楽しみに指折り数えておもちゃ屋さんのチラシに穴が開くまで見ていたのとさして変わらず、大人になった私はパン屋さんが趣向を凝らしたシュトーレンが甘やかに冬の訪れを伝える様に躍らせられているのです。
そしてそれは口に運んだ粉雪が舌に溶け柔らかな甘さを伝える至福の瞬間の訪れまで続き、ベルトの穴を緩めるまでそしてクリスマスがやってくるまで繰り返すこととなります。
アドベントというクリスマス前の4週間の今の頃、朝食におやつに夜のくつろぎに粉雪をまとったシュトーレンを頂くことは、「元気してた?久しぶり!」と一年ぶりの冬との再会に軽口を交わすようでもあります。
Natural Bakery LIFE 流山セントラルパーク駅西口店
そんな冬を迎えた今しがた、今シーズン一本目として私が頂いているのはNatural Bakery LIFEのシュトーレンです。
今回は流山セントラルパーク駅西口店で11月下旬に今シーズン一本目のシュトレーンを購入させてもらいました。
LIFEは、流山市内(江戸川台、流山セントラルパーク)に2店舗を構えています。江戸川台店は某パン焼き小屋っぽい雰囲気が、センパ店はご覧の通りカジュアルな雰囲気があります。2店舗ともにお店の中には所狭しとたくさんの種類のパンが並び、またそのどれを食べても美味しいという難しいことを高いレベルで実現する流山市内でも屈指のパン屋さんとなります。個人的にはLIFEで頂ける杏のブリオッシュが、好みの味で気に入っています。
そんなLIFEのシュトーレンに躍らせられる
そんなLIFEでは、趣向を凝らしたシュトーレンが強めの圧で私を躍らせるとともに店内のボードでは冬の訪れを告げるシュトーレン推しが始まり、購買意欲を刺激してきます。
ボードの文面を読む数秒の間に
今年で9回目のシュトーレン「ほう~」
たっぷりのナッツにドライフルーツ。「そう、そう」
日を追うごとに色んな時と香りを楽しめます「そう!そう!そう!」と小刻みな相槌の連続は縦振りのステップを踏むよう。
店内には、シュトーレンのサンプルがあり、入っているドライフルーツの種類や大きさの確認ができるのでイメージもつきやすいでしょう。
LIFEのシュトーレンは、サクサクと軽い食感で白砂糖は粉雪のよう
程よく店頭で刺激されたところで1本のシュトーレン購入し、常温で10日ほど寝かせて味が馴染んだころを見計らってナイフを入れてみました。
断面からは、店頭のサンプルと違わないドライフルーツがぎっしり詰まっていることがわかります。その種類もマカデミア、クルミ、カシューナッツ、アーモンド、チェリー、レーズン、カシス、イチジクと多種多様でドライフルーツを噛み砕くときにバラエティに富んだアソート的な楽しさが広がります。
パン生地は、10日ほど熟成してからナイフを入れたもののしっとり感は控え目でサクサクとした軽い食感で食が進むライトボディの印象です。表面をまとった粉砂糖もパラパラと粉雪のようでいて軽さを後押しします。粉砂糖だけを舐めてみても適度な甘さが心地よいのはきっとお砂糖自体もかなり上質なものだからでしょう。
シュトーレンらしい適度な甘さでまとめ上げられたパン生地が軽さを伴ったところにドライフルーツの多様さが食感と味わいを広げてくれますので小さなお子さんがいるご家庭でも食べやすいシュトーレンだと思います。シナモン等の香辛料は控えめですから家族皆で食べる昼下がりのおやつに向いているカジュアルなシュトーレンとも言えます。
冬の始まりの土日の昼下がり、家族でワイワイと軽口でも飛ばしながら頂くおやつにLIFEのシュトーレンが似合いそうです。