流山おおたかの森駅の改札を出て、おおたかの森北口の階段を降り、TXの高架橋に沿って50m程進み果樹園STビルを裏手に抜けたところに「カスターニャ」というマンションビルがあります。
一見普通の駅前マンションのビル1階に視線を移すとなんともfeelin’ goodな「ザ ポンプ」が設置されていることをご存知の方も多くいるでしょう。かくいう私もその一人でした。
結構前からその存在に気付いていたにもかかわらず、夏休みの宿題のように手つかずでしたので、先日、俺本気で決意してついにこの「ザ ポンプ」に触ってきました。
悩める街で見つけたパラダイスだったかどうかは、何て言うんですか、緊張感みたいなものを持ってお伝えできたらと思います。
駅から50m、日常から2mの遠い目的地
このザ ポンプ、日常的に通行している高架橋沿いの通りからは、わずか離れた2−3m程しか離れていません。それにも関わらずこの場にたどり着くまでに要した期間はどれほどかかったかを思い返すとなかなか感慨深いものがあります。
好奇心と一時の羞恥心のせめぎ合いや、「いつかやりたいこと」が「今すぐやらなければならないこと」に埋められて、思いが削がれていくようなあの感覚によるもの、まあ一言でいえば「躊躇」があったわけです。
目的が「ポンプ触る」なのは私一人で充分ですけれどもこれほど近くに自分の興味の対象があっても何のTRYをしないことが続くこともまた日常のひとコマであるということは、心に留めておきたいところです。
大人もこどもも共感の好きっ好き ザ ポンプ いい感じ
そんな自分語りはさて置き、この森の駅から一番近い「ザ ポンプ」を眼前にしてみます。
ポンプの素材の鋳物の鈍い金属感と浮いた錆のコントラストは、幾らかの時の流れとこの先もこの場で変わらず佇むであろう確かな予感を感じさせるものでした。
まだまだニュータウンという言葉が似合うおおたかの森駅前において、眼前の風景は日々変わり続けています。カステーニャのザ ポンプがどのような経緯で設置されたものかは存じません。しかしながら私的には変わり続ける街において変わらないものもままあることを示すようなモニュメントのようにも感じられるものでした。
噴き出すものあります?
ちなみにこのザ ポンプを押すとちゃんと水が出るという実用OKな質実剛健さを合わせ持っています。飲用ではありませんけれども、三重苦の少女が「WATER!!!」の閃きを得るには充分な本格仕様となっているわけです。
日常と非日常のエッジにあるポンプ、何かしらの躊躇を抱えている方は、一丁ポンプ押しに行ってみて下さい。ポンプから噴き出す水とともに心の奥深くに沈んでいたアレやコレが噴き出すきっかけになるやもしれませんから。