早起きすると、どこか遠くへ出かけたくなります。
夜明け前は、日中の喧騒を忘れられる静かな時間が流れていますから、思い立ったら即実行ということで先日、のんびりと手賀沼周辺を散策してきました。
朝方は、真夏でも少しひんやりとした空気ですから、運動不足を兼ねたサイクリングも捗ります。
以前夏至の朝 金色を見に 手賀沼へで朝焼け頃の手賀沼を紹介していますので、興味がある方は、朝方の手賀沼ってこんな感じというのイメージがつかめると思います。
今回は、このお盆時期でも観察することのできる手賀沼の白鳥「コブハクチョウ」と手賀沼の水田地帯「谷津田」を見てきました。
手賀沼周辺にはかなりの数が白鳥がいます。
通常、白鳥と言えば越冬の為に冬季間の間だけ日本に飛来するコハクチョウとオオハクチョウが有名ですが、手賀沼にいる白鳥はコブハクチョウという種で放鳥を元として渡りをせず定着した外来種になります。
全長約150cm。雌雄同色であり、全身白色の大型の水鳥である。扁平なくちばしはオレンジ色。くちばし上部の付け根に黒いコブのような裸出部があり、名前の由来になっている。
とあります。
確かにくちばしの上部にコブがあるので私が見た白鳥はコブハクチョウのようです。
コブハクチョウがいたのは、手賀沼に注ぐ川、手賀川にかかる発作橋です。古びた雰囲気は橋マニアには堪らないのではないでしょうか。
隣には架け代えられた新発作橋もあるので車でも来れます。
一羽二羽のレベルではなく、20-30羽います。私が動物園で見たことのある数を超えていました。
手賀沼周辺はバードウォッチングの名所でもあります。
望遠レンズ片手にシャッターチャンスを伺うカメラマンも多いですね。
ちなみにこの発作橋、リアル「このはし渡るべからず」であり、通行危険の看板があります。一休さんの「とんち」でわたるのは自己責任で。また吊り橋効果を狙う恋愛上級者の方も自己責任で。
発作橋のコブハクチョウと別れた後は、手賀沼のもう一つの一面「穀倉地帯」を進みます。
稲穂も大分垂れてきました。金色のカーペットももうすぐですね。
手賀沼周辺は干拓事業で開発された水田地帯であり、谷津田の際までつながる水田には日本の原風景を色濃く感じることが出来ます。
見渡す限りの水田地帯を進み、谷津田との際まで行ってみます。
水田と谷津田 先ほどの写真から地平の先に見えていた谷津田の際まで3-4kmでしょうか。思ったよりは短い距離で行けます。淡い水田の緑と濃い谷津田の緑のコントラストは美しかったです。
私の思う田舎の原風景
あぜ道 電柱 水田の三拍子が揃っています。
こちらの稲穂はまだまだ青々としていました。収穫まではもうしばらくかかりそうです。
手賀沼は、ランニング、サイクリング、カメラ、カヌー、ウインドサーフィン、トライアスロンと色々な趣味に没頭することを認めてくれるような自然の情景と懐の深さとがあります。
何か始めたいと思ってる方は、このお盆、手賀沼を訪れてみてはいかがでしょうか。
今頃ですとちょうど蓮の花も見ごろです。何かの悟りが開けるかもしれませんよ。