2024.06.29
ガイド
流山市はコンパクトな市域の割には、風景の起伏に富んでいて、10km程の距離が走れると街の風景のバラエティを存分に楽しむことができる。今日はその魅力をギュッとコンパクトに詰め込んだ市内東部地域の前ヶ崎方面へ最終盤のあじさいを見に行くためにランへと出かける。 前ヶ崎は城址や稲作の緑で埋まる田園風景、さらには下総台地の特徴的な谷津田と呼ばれる丘陵地帯があって、自然と高低差に富む地域だ。
その丘陵地の斜面の一画には、色とりどりのあじさいで埋め尽くされた通りがあり、地域の人には前ヶ崎あじさい通の名で親しまれている。 5月末から6月末までのあじさいの見頃には、知る人ぞ知るが訪れる市内の名スポットだ。
道中、野々下水辺公園や怪獣公園では子どもたちが遊び楽しむ姿を見掛けたり、SC前の都市らしさと前ヶ崎の自然とのギャップもまたコースに彩りを添えてくれた。
スポット
野々下水辺公園
手賀沼から江戸川へと続く北千葉導水路の地上出口が水辺公園として整備されていて、夏場は憩いの場となっている。朝8時に豊四季側にある放水路出口から水がじわじわっと湧き出す光景を知っている人はほとんどいない。
子どもの水遊び場となっているものの、市では公式に認めた水遊び場ではないため水路内に立ち入らないようお願いされていて、当地では常に順法意識が試されている。
前ヶ崎エリア(前ヶ崎城址、前ヶ崎あじさい通り)
自然と起伏がいっぱいの前ヶ崎エリアは、谷津田と呼ばれる下総台地特有の傾斜地形の開発しづらさと当地の気概溢れる人のおかげで自然と農地が多く残っている。
いちごの美味しい藍川農園裏の傾斜地裏に多種多様なアジサイが植えられており、前ヶ崎アジサイ通りとして5月末から6月末に絢爛豪華な色彩豊かなあじさいの見頃を迎える。比較的近くにあるあじさい寺、本土寺とセットで訪れるとアジサイ尽くし感を味わえる。
歩行者、自転車だけが抜けられる広寿寺脇を抜けて名都借へ向かうとアップダウンをおかわりで楽しむことができる。
怪獣公園
怪獣がいるから怪獣公園なのではなく、公園の名称が怪獣公園。公園内には数体の怪獣が遊具となっているほか、傾斜を生かした遊びもすることができる。
おすわさま踏切~おおたかの森SC
おすわさまの踏切の南側は線路に沿った歩道があり、おおたかの森南口方面へのショートカットが可能な近道となっている。端的に言えば、「この道通れたんか。」である。
線路沿いの歩道は途中で終わり、線路に沿ったまま流山おおたかの森駅に辿り着けないトラップを含んでおり、住宅街に放り出されてから、何となくの土地勘で駅方面へ戻るところにサバイバル味がある。
コース
十太夫近隣公園〜大堀川水辺公園〜野々下水辺公園〜富士見橋〜前ヶ崎城址〜前ヶ崎銀座通り〜あじさい通り〜東部中〜広寿寺〜猿子坂〜豊上グラウンド〜怪獣公園〜おおたかの森SC〜十太夫近隣公園