RAMEN YAMDAのHigh standard 「濃厚鶏RAMEN」

RAMEN YAMDAのHigh standard 「濃厚鶏RAMEN」

土曜日午後1時、リビングのテレビが賑やかしのBGMとなってしばらく経った頃、髪をかき上げたついでに器用に伸びをしながら彼女が聞いてくる。
「昨日の夜、何食べたか覚えてる?」
週末恒例の質問で一瞬慌てて昨夜のことを思い出す。思い出す。思い出す。けどあれなんだっけ?忘れてる。
昨夜はあれこれあって、あれこれやったけど何食べたんだっけ?左手のスマホから視線を移して、真っ白な天井を見上げる。早送りの映画をパラパラを天井に投影して昨日の出来事をなんとか思い出そうとしてみる。
「ごめん、あれこれあったのは覚えてるんだけど、何だったかな?」
天井のスクリーンではまだ映画泥棒がダンスを踊っているところだ。
「そうなんだよね。私も忘れちゃってさ、今思い出してるところなんだよね。」
「こういうときほんと歳取ったよなって思うわ。」
「ほんと、ほんと。歳は取りたくないですねって。」
屈託のない笑顔で笑い合う。
「でもさ、作った料理なら覚えてるものだから、昨日の当番は俺じゃなかったってことだね。」昨夜の本編は早送りで進みキッチンに俺を映してはいないところまで来た。そして彼女の姿もキッチンには無い。
「あ、そっか。それなら私も昨日は料理作ってないよ。ほら昨日二人で駅前に買い物行って…」
その言葉が天井のスクリーンの場面を変え、駅前のフードメゾンを映す。ああフードメゾンでお惣菜を買ったんだった。
「フードメゾンよ‼」「フードメゾンじゃん!!」
刹那の差で彼女が一瞬早かった。
「ってことで、先に思い出した方が勝ちですから、今日のお昼はご馳走くださいな。よろしく~。」

テレビを覗いてもその大きな画面の中に答えはなく、小さな画面のスマホの中にも答えはない。プライベートな記憶なんだから当たり前で、答えは頭の中かそれを映す天井のスクリーンぐらいなものだ。パッと答えが出なくなってきたならば記憶をきちんと繋ぎとめておかなきゃこの土曜のランチタイムの勝負を勝ち抜くはできない。

「わたしさ、スマホ見返したら、撮ってたんだよね。昨日の晩ご飯。」
「…。(その手があったか。)」

土曜日午後1時5分。お腹が空いてきた頃、駅前のラーメン屋での一杯を切り出す。

摂氏34度

週末、おおたかの森駅前。ラーメン食べたい RAMEN YAMADA

週末のお昼、流山おおたかの森駅前でラーメンを食べたい。その思いが「おおたかの森 ラーメン」の検索ワードとなって集合知の答えを仰ぐとき、上位の検索結果として出てくるのが、RAMEN YAMADAです。

おおたかの森駅前周辺はそもそもラーメン屋自体が少なく、このRAMEN YAMDAの他には2021年夏現在、三ツ矢製麺堂、らーめん花月、にんたまラーメン程しかラーメン店がありません。慢性的な週末ラーメン難民は、そのお腹を満たすため初石の名店kiriya、長八、あじくま等近場へ自転車で遠征するか、またはさらなる遠方に車を出して行くことになることが多いでしょう。

「サクッと食べたい」と「専門店らしい味」が両立することが、中々難しい中で、RAMEN YAMADAはおおたかの森駅前で高次元でその二つを両立するラーメン店として人気を博しています。

店内は、コンビニエンスストアに居抜きで入居したこともあり、駐車場を含めラーメン屋としては十分な広さがあります。席もカウンター、テーブル、座敷の3種類があり、テーブル席と座敷席は広々としているので小さな子どもを連れていきやすいのはファミリー層にはありがたいポイントです。

High standardな濃厚鶏RAMEN

名刺代わりになるのが、券売機とメニューの最上段に座る濃厚鶏RAMENです。

濃厚鶏RAMEN 850円

濃厚を謳う鶏白湯スープは、クリーミーな鶏のコクを感じるもので一口すれば、本格的なラーメン専門店に来たこと実感できるでしょう。

コクを強めた鶏白湯スープの宿命としてそのスープの濃厚さ故にアブラの強さ(=クドさ)を感じることもありますけれども、RAMEN YAMADAの濃厚鶏RAMENはその点を非常に美味く完成度を上げてきています。

シャキシャキに刻んだ玉ねぎとサニーレタスが食感にバラエティを与え、輪切りのレモンがスープに爽やかな柑橘系のほのかな酸味を加えて後味をさっぱりとさせています。付け合わせの大葉はレモンとは異なる葉野菜の爽やかさを伝え、海苔の塩味もよいアクセントとなります。

スープに絡む麺は中太麺から太麺のちぢれ麺となり、濃厚な鶏白湯スープとの絡み方やマッチングは申し分ありません。

レア目の鶏チャーシューは鶏の旨みが染みていて、一杯の中がバランスだけで調和されたものではないことを柔らかいチャーシーの食感を持って再び伝えてくれます。

客層を見ている点は十分にあると思いますけれど濃厚さをスポイルすることなくまた安易なマイルドにも逃げず、一杯の中に全てを内包するバランスを求めた稀有なラーメンです。一言で例えるならばHigh standardという言葉がピッタリでしょうか。

オープン当初に訪れた際には、時間帯によってはスープの濃厚さが勝ってしまうときもあったのですけれども、ここ最近はそのようなことがなくなり、完成度のバランスがさらに一段上がった印象があります。
万人にオススメできるレベルに仕上がってきていますので今一度、RAMEN YAMDAを訪れるのも駅前ラーメン難民のよいチョイスとなることでしょう。

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